コラム|ボートは後ろ向きに漕いで 人と組織を進化|株式会社ユニゾン・UNISON

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ボートは後ろ向きに漕いで

マネジャーの仕事は、オーケストラの指揮者やチームスポーツの監督やコーチにたとえられることがある。この手のたとえで、私が最近気に入っているのが“コックス(cox)”である。コックスとはレース用ボートの舵手のこと。皆さんも、ボート競技などで最後尾に陣取って漕手に声をかけている様子をご覧になったことがあるのではないだろうか。ちょっと調べてみると、ボート競技におけるコックスには、私のような素人が想像する以上の役割があるようなのだが、ここはマネジャーの仕事にリンクさせて考えてみたい。

手漕ぎボートの場合、漕手は進行方向と逆、つまり後ろ向きで櫓を漕いで前に進む。単なる娯楽でボートを漕ぐのではなく、どこか目的地に向かうためにボートを漕ぐのなら、まずは目的地を定める必要がある。目的地にたどり着くための進路も描かなければならない。実際に漕ぎ始めたら漕ぎ始めたで、様々なトラブルが出来することも考えられる。漕手の1人が疲労困憊してしまって漕げなくなるかもしれない。別のボートが進路を妨害してくるかもしれない。想定外の荒天や障害物に出くわすことがあるかもしれない。そのようなときにどうするのか?私が想像するコックスの仕事は、まさに組織におけるマネジャーの仕事とよく似ているように思われるのだ。

私がマネジャーの仕事をコックスの仕事にたとえる際、特に気に入っているのは、どちらも前を向いていなければならないという点である。前とは、言うまでもなく目的地と漕手たち1人ひとりである。コックスとマネジャーで異なるのは、コックスが文字通り漕手たちと運命共同体であるのに対して(いや、本来はマネジャーも部下たちと運命共同体であるはずなのだが)、マネジャーはそのことを現実的に強く認識して仕事をするのが難しいという点であろうか。加えて、漕手とは異なり、部下たちが常に後ろを向いて仕事をしているとも思われない。よしんば部下たちが後ろを向いて仕事をしていたとしても、マネジャーだけは常に前を向いてボート(組織)を目的地に導いていかなければならない。それがマネジャーの仕事ではないだろうか。

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