コラム|部下の悪い習慣を変えるには 人と組織を進化|株式会社ユニゾン・UNISON

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部下の悪い習慣を変えるには

部下の悪い習慣を変えようと、悪戦苦闘している上司は少なくない。中でも存外多いのが、遅刻が癖になってしまっている、挨拶をしない、報連相がない、電話を取らない、喫煙や休憩で席を外したままなかなか自席に戻らない…など、組織人としての基本的な言動習慣が身につかない部下に手こずったり、悩んだりしている上司たちである。

一般に責任感の強い上司は、部下の悪い習慣が目に付くと、その悪い習慣を矯正しようと躍起になってしまうようだ。もちろん、その部下に注意を促したり指導したりして、悪い習慣を改めさせようとするのは間違いではない。けれども、それでその部下の悪い習慣が改まったという話はあまり聞かない。

私たちの管理職研修でも、「繰り返し繰り返し注意や指導をしても全然ダメなんです。何をしても改善されないんで、最近は諦めました…」などと話すマネジャーがいる。

私は最近、そのような上司にお目にかかると、少し“目先を変えてみる”ことをお勧めしている。“目先を変えてみる”とは、その部下の悪い習慣を躍起になって変えさせようとするのではなく、彼らに新しい習慣を身につけさせようとすることだ。具体的には、今までとは異なる役割や責任を任せてみるのだ。

例えば、いつもより高い目標を引き受けさせてみたり、新人の育成を任せてみたりする。本人が“その気になって”取り組むことが前提となるが、そのことに取り組んでいる過程で、いつの間にか彼らの悪い習慣が改善されていくことがある。これは、新しい習慣が身につくことで、それまでの習慣にも変化が起こるということに他ならない。

一度身についた習慣は、他人が注意してもなかなか直らないもの。これは、まだ短い人生しか生きていない子供ですらそうである。大人であればなおのこと、習慣を変えるのは生半ではない。けれども、新しい習慣を身につけて日々成長する子供たちを見ていると、“いつの間にかあの悪い癖なくなったね”ということもあるはずである。ひょっとすると、私たち大人も同じなのではないだろうか。

何度注意しても直らない、そんな部下の悪い習慣にお悩みの上司には、『その部下の悪い習慣を変えようとするのではなく、新しい習慣を身につけさせること』に是非チャレンジしていただきたい。その部下のことを諦めてしまうよりはずっとマシであろう。

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